北海道の太陽光発電|契約から設置までの記録

 

マイホームを新築したのは2009年。

工務店が倒産しかかって、契約を別の工務店に譲渡するというハプニングがありました。

 

太陽光発電を設置したのはその翌年、2010年のこと。

マイホームにも言えることですが、しっかりと調べて熟考したうえで決めなければいけない大きなお買い物です。

それを怠ってしまった……つもりはないけれど、結局は不勉強が災いしてあとから不満が噴出する形になってしまいました。

 

古いお話になります、我が家の経験をまとめました。

設置までの流れと設備の詳しい内容やかかった費用、そして失敗談もまるっと公開していますよ。

 

太陽光発電の設置を検討

設置のきっかけは近隣挨拶と称したセールス

マイホームを新築したのは、新しく区画整備された小さな分譲地。

新しく家が建ち並ぶと、おのずと外構・舗装工事・太陽光発電のセールスマンが出入りするものですよね。

我が家も例外ではありませんでした。

 

きっかけになったのは、その中の1人のセールスマンです。

セールス
セールス
今度この近く(通りを挟んだ向こう側の町内会)で、太陽光発電の設置工事をやりますので。

 

2009年11月1日に始まった、太陽光発電の買取制度。

メディアで取り上げられる機会も多く、エコの観点より「家計の得」という目先の欲で多少興味はありました。

「地球に優しい」とわかっていても、「家計に厳しい」で導入できるのはお金持ちくらいですよね。我が家には無理です(´_`;)

睦
折角新築したんだから、設置できたらいいよね……太陽光発電って電気代安くなるんでしょ?

 

このセールスマンが当時の担当者。

熱意溢れる男性で、太陽光発電に関する詳しい説明はとても勉強になりました。

私たちに予備知識はなく、与えられた情報をもとにしっかりと考えたつもりだったんです。ただしそれは興味+αのレベルで、理解には程多いものでした。

今ならそう感じますが、その時には気づきませんね。

 

設置後の電気料金をシミュレーション

セールスマンの決まり文句です。

セールス
セールス
まずは、どのくらい削減できるのかだけでも見てみませんか?

 

シミュレーションに必要な条件

屋根面積 16坪弱
屋根の形状 無落雪屋根(スノーダクト方式)
方位
設置角度 30度(架台設置あり)

 

52坪弱という決して広くない土地に、建蔽率をおさえた総二階で小さめの建物。

家庭菜園をしたくて庭を広めに作ったためですが、太陽光発電を設置するならそれはデメリットになります。

 

スノーダクト方式は内側に向かってV字の傾斜がついていて、雪解け水が雨樋に流れていく仕組みです。

太陽光パネルを設置できるような勾配ではありません。

架台設置のメリットは発電にもっとも適している方位と傾斜にできることですが、その分費用がかさむデメリットがあります。

 

設置できる機器

前項の条件を踏まえて、我が家に設置できる機器は下記の通りになりました。

メーカー:三菱
  • 太陽電池モジュール(185W):12枚
  • パワーコンディショナ(接続箱一体型)
  • ケーブル
  • エコガイドTV
  • 架台 3段3列×9、1段3列×3

MXタイプ 2.22kW

 

電気料金の設定(2010年当時の概算)

  • 電力会社:北海道電力(ほくでん)
  • 電力消費量:平均800kWh
  • 電気料金:1万2000円

 

設置前 【買電】1万2000円×12ヶ月=14万4000円
設置後

【買電】8800円×12ヶ月=10万5600円

【売電】8400円×12ヶ月=10万800円

1年メリット 13万9200円

 

2.22kWのシステムでは余剰電力の買取、当時の売電単価は48円・10年固定です。

買電分は今まで通りの支払い方法(我が家ではクレジット払い)、売電分は相殺にならず「指定口座に入金」されます。

 

設置のメリットとデメリット

メリット

あくまでも概算ですが、1年メリットは13万9200円との結果が出ました。

これは、東日本大震災が起こる前のこと。

2010年当時は、ドリーム8の昼間(三段階料金の一段目)の電気料金は21.84円と安かったんです。

現在、28.08円まで値上がりしています。

 

この先30年でかかる電気料金は432万円。

ここで太陽光発電を設置することにより、417万6000円削減できる!ことをメーカーはプッシュしてきます。

 

デメリット

もちろんデメリットもあります。

北海道での電力消費量が多くなるのは冬、太陽光発電は反比例する形で発生電力量が少なくなります。

自然の力を利用する以上、シミュレーション通りにいかないことを想定しなければいけません。

  • 南中高度が低くなる(日照時間が短い)
  • 積雪による影響

 

太陽光発電の設置費用

設置費用の内訳

総額294万円、月2万0444円×15年(団信なし)

太陽光発電システム一式 247万4640円
足場工事代金一式 13万0000円
防水工事代金一式 25万0000円
太陽光工事代金一式 59万9550円
値引き -51万4190円
総 額 294万0000円

 

太陽光発電の設備費用は、メーカーによってピンキリです。

2010年当時は相当高い印象でしたが、売電単価が下がるにつれて設備費用も下がりました。

設備費用が据え置きで売電単価が下がると、当然メリットは小さくなりますね。

 

補助金について

15万5400円
自治体(札幌市) [抽選]11万1000円
26万6400円

 

太陽光発電設置のスケジュール

工事の流れ

  • 1日日:足場組立
  • 2日日:屋根工事着工
  • 3日目:(作業なし)
  • 4日日:太陽光工事着工
  • 5日日:大工工事・電気工事着工
  • 6日日:竣工連携

 

天井点検口の位置を確認

1階の天井点検口はお風呂場にありますが、配線のために必要で玄関ホールにもう1つ作ることになりました。

2階の天井点検口は、まさかのクローゼットの中。

睦
電気設備の大がかりな工事は、事前に現地調査があります。

どこを確認するのか聞いておかなければ!

 

すがもりの心配

架台設置するためには、屋根に穴を開ける必要があります。

そこで心配されるのが「すがもり」です。

東北の方言で氷のことを「すが」と言い、雪解け水が屋根裏に流れ込んで……というのを雨漏りと区別して表現したものだそうです。

 

工事の際と、工務店の担当者にも確認してもらったので大丈夫。

 

我が家の失敗談とまとめ

知らないと損すること

本当に何も知らないと、質問することさえできないもの。

設置当時にはわからかったことも、数年経ってから「なるほど!」と思うことはたくさんあるものです。

想定通りにいかなかったこと

  • 太陽光パネルに雪が凍りつくとまったく発電しない
  • 雪の季節はシミュレーション結果に遠く及ばない

 

シミュレーションでは、すべての月で100kWhを超えることになっていました。

そのためには屋根に登っての雪下ろし作業が必須ですが、総二階で風の強い地域にある我が家では難しいです。現状は二桁に届かない日ばかり。

(市町村合併する前の)北見市は下記の条件に当てはまっていて、太陽光発電に適していると言われています。

  • 積雪量が少ない
  • 晴れの日が多く日照時間が長い

 

担当者を信じられなくなったこと

  • 年1回の無料点検が1年目しか行われなかった
  • パワーコンディショナに自立運転機能がない

 

東日本大震災が起こった後、太陽光発電の自立運転機能が注目されました。

停電時に自家発電ができるので困らないというものですが、我が家の太陽光発電にはついていません。

我が家の太陽光発電には自立運転機能がありません。

太陽光発電で発生した直流電力を、家庭で利用できる交流電力へと変換する機能がパワーコンディショナーについていないとのこと。

停電時にはただのオブジェとなり果ててしまい、完全に役立たずです。

 

平成30年北海道胆振東部地震|39時間半の停電を経験して

 

機能がついていないことを知ったのは、震災後にパンフレットを読み返した時でした。

つまり直接知らされておらず、私たちも当たり前についている機能だと思っていたので確認を怠ったんです。

※当時の担当者は、一切の連絡がないまま退職していました。

 

設置するタイミング

我が家が組んだローンは、団信なしで金利3.1%です。

2010年当時の住宅ローンは長期固定で3%を超えたものですが、現在のように低金利になると無駄に感じてしかたありません。

 

パワーコンディショナも、10年を超えると故障のリスクは高くなります。

住宅ほどの耐用年数はありませんし、それを住宅ローンに入れてしまうのはちょっと……と考えます。ですが費用負担の面では新築時が一番安いですよね。

睦
個人的には、我が家サイズならば太陽光発電は設置しない方がいいと考えます。

もしくは現金一括で導入がベストかと。

金持ちの道楽!くらいの気持ちじゃないと、正直やってられないなと(笑)

 

最後にまとめ

こちらのメーカーには、エコキュートとエアコンの設置でお世話になっています。

電気料金の高騰に負けて導入した形ですが、こちらも太陽光発電ほどではありませんがシミュレーション通りにはいきません。

 

太陽光発電は2019年問題、11年目からの買取価格が11円程度になるのでは?という話も聞こえてきます。

余剰電力を作らず消費に回すようにとなれば、今とは考え方が変わります。

  • 蓄電器は必要なのか
  • 設備が故障した時に修理までして使うのか

 

北海道胆振東部地震を経て、インフラを分散することの大切さも痛感しました。

オール電化がもてはやされた時代は終わりましたが、それでも現状は今の環境で対策していかなければいけません。

我が家のような後悔をしないよう、納得できるまでしっかり調べてから決定してくださいね。睦でした(*ゝωδ)⌒☆

ABOUT ME
睦
北海道の三姉妹お母ちゃん。借金背負った夫と、小学生の姉ちゃんズ、難病で生まれた三女。人生いろいろあるけれど、トライアンドエラーで笑って生きていくんだ。ネジ巻き直して「よーい、どん!」