マイホーム|工務店の経営不振と契約譲渡

 

「家が完成するまで、会社が存続している保証はありません」

 

夢のマイホームに向かって、着工を待つばかり。

すべての契約が済んでから聞かされる言葉としては、なかなか衝撃的です。

 

工務店の経営不振、そして契約譲渡。

これから家を建てる方は、頭の片隅にちょっと置いておくといいですね。これは最大のリスクを拾ってしまった、私たちの実体験です。

 

契約先の工務店が傾いてしまった話

マイホーム、ハウスメーカーと工務店どちらで建てましたか?

建てるならどちらがいいでしょうか。

 

我が家は工務店を選びました。

叔父(義父の弟)の勤務先で、「1200万円くらいで」と言ってくれたことをきっかけに決断しました。実際には1400万円弱かかっています。

創業から40年以上経っている地元企業です。

 

最初の希望はハウスメーカーだったので、比べてみると華やかさはありません。

それでも叔父がいて信頼できる工務店でしたから、やっと夢を叶えられるのだとワクワクしました。5ヶ月後には引っ越しです。

 

それが一変したのは、すべての契約が済んだ2ヶ月後のこと。

 

契約から経営不振まで

2009年5月、契約。

もともとの着工予定は6月。それまでに地鎮祭の予定など、いろいろと話し合うのだろうと思っていました。

ところが、担当者から返ってくる言葉は「もうちょっと先です」の一点張り。

 

契約した土地を営業に使わせてほしいと言われたので、着工を7月に遅らせました。

 

そして着工予定日になって聞かされたのが、冒頭の言葉でした。

倒産はしていないけれど、経営は極めて不安定な状態だと。

 

叔父が仲介となっているので、身内割引もありました。

こういう類のサービスは、身内がいることで得られる特典は大きいです。その分転じた時のダメージは大きく、私たちが経営不振の原因ではないかと感じるのはつらいことでした。

何より叔父に申し訳ない。

 

叔父がこの話を聞いたのは、たったの3日前。

身内がいても、契約前にはその予兆すら感じることはできませんでした。たったの2ヶ月でガタッと傾いたというのなら、それはそれで怖い話です。

 

契約上の問題は土地

  • 先に分譲地の契約をしていたこと
  • 新築が条件だったこと

 

分譲地は販売開始になったばかり。

叔父の会社が持っていた区画に建てる予定で、先に契約をしていました。

 

土地が未契約なら、なかったことにすればいいだけのこと。ところが2ヶ月も先に土地の契約は済んでいて、既にローンが発生する状態でした。

つなぎ融資をしています。

>>>住宅ローンのつなぎ融資はどんな時に必要? 負担を抑えるコツとは|suumo

 

このまま土地だけ持っていると、当時暮らしていたアパートの家賃と土地代のローンの二重払いになってしまいます。

ですが他の工務店で建物を……と考えると、予算上難しいことも明白でした。

 

いざという時には、下請け会社に一任することを約束してくれた社長。

着工が無期限に延期されると決まり、あとはひたすら倒産しないことを祈る日々となりました。不安しかありません。

 

契約譲渡と任意整理

2009年7月中旬、先のことが決まらないまま地鎮祭。

そしてその10日後には、契約譲渡をしますという突然の報告。そして譲渡先の社長と新しい担当者との顔合わせ。

譲渡先は下請けの工務店でした。

 

正式に書類を交わした時に担当者に確認すると、譲渡理由が「任意整理(倒産)のため」とありました。

 

担当者
担当者
倒産したとは聞いてないんで、これでいいのかなって僕も思ったんですけど。

 

任意整理と倒産、ちょっと違います。

>>>法人の任意整理と倒産(破産)の違い|債務整理の森

 

担当者と苦笑いしたものですが、世代的にも近く何かと相談しやすい人でした。

 

建築途中で倒産して「さぁ、どうする?」が一番困りますね。

先に契約譲渡になったことで、余計な心配をしなくて済みました。アフターサービスに関しても、譲渡先が請け負うことになり一安心です。

 

着工から引き渡しまで

我が家は在来工法(木造軸組工法)です。

>>>在来工法(ざいらいこうほう)とは|コトバンク

 

着工の遅れを取り戻すべく、担当者との造作の打ち合わせは夫が帰宅してから。姉ちゃんズは3歳と1歳、自宅まで出向いてくれることがありがたかったです。

契約譲渡の3日後には、ショールームへ。

 

調べる限り、在来工法での工期は平均4ヶ月のようです。我が家は譲渡の翌日に着工して、半月後には屋根がついていました。

その1ヶ月後には内装、そこから半月後には完成見学です。

 

引き渡しまでは、たったの2ヶ月半……プレハブ工法でもここまで早いもの?

>>>プレハブ工法(プレハブコウホウ)とは|コトバンク

 

「家」に対する考え方

「家はただの箱です」と、そう言ってくれたのは最初の担当者でした。

箱がどんな形をしているかではなく、その箱に何を入れるのか。私たちがどう過ごしていきたいのか、それが大切なのだと教えてくれました。

 

こだわりたいのは、どこなのか。

箱へのこだわりも、中身へのこだわりも、人それぞれ。

 

家を建ててよかった点

  • 入園前に定住先を決められたこと
  • 幼なじみがたくさんいること
  • 学校が近いこと
  • 転勤族の家庭で育った私と同じ思いをさせたくなかった

 

工務店を選んでよかった点

  • 自宅から車で十数分のところにある
  • 同じ分譲地の他の工務店より対応が早い
  • 何年経っても覚えていてもらえる

 

すべての反省点

  • 資金がなかった
  • 予備知識がなかった
  • 住宅ローンの勉強をしておけばよかった

 

 

大変なこともたくさんありますが、一軒家はいいです。

子供が小さいので床も壁も傷だらけで、最初はずいぶんとガッカリもしました。数年経って振り返ると、子供の成長がギュッと詰まっています。

 

最後にまとめ

工務店が悪い、という気持ちは一切ありません。

私たちは間違いなく準備不足によるリスク』を背負ってしまいました。すべての諸費用を住宅ローンに組み込む・債務超過、絶対にやってはいけないことです。

 

実際に、最初の担当者には「結構いらっしゃいます」と言われました。

言われるがまま鵜呑みにしてはいけませんね。

 

そしてもう1つ。

太陽光発電やエコキュートなどの設備、外構工事など、住宅に関するものは新築のタイミングがベストだと考えます。

住宅ローンの金利の方が圧倒的に低いです。

 

資金と予備知識、大切です。睦でした(*ゝωδ)⌒☆

ABOUT ME
睦
北海道の三姉妹お母ちゃん。一戸建てマイホームでの生活、ギャンブル依存症の夫と離婚するまでの2年間の記録。